2日間でつくるもの
手順を覚えて帰るのではなく、動く仕組みを3つ持ち帰ります。いずれも研修の翌日から自社のリポジトリで使える形にします。
設定の取り込みを検知する仕組み
セッションの開始時に、規約ファイルが正しい場所にあるか、内容が古くないか、想定したブランチを見ているかを確認します。条件を満たさないときは黙って進まず、その場で気づける形にします。
変更に対してAIがレビューを返す仕組み
Merge Request が作られたときに、変更内容をAIへ渡してコメントを返します。手元のフックが担っている速報の役割を、最後の関門としてサーバ側にも置きます。
指摘を絞り込む基準
変更の規模に応じてレビューの深さを切り替える設定と、対応しない指摘をあらかじめ決めておく基準表を作ります。5行の修正に設計全体の指摘が返る状態をなくします。
2日間のゴール
研修が終わったときに手元に残るものです。
- セッション開始時に設定の配置と鮮度を確認するスクリプト
- PHP 5.4 と PostgreSQL 9.5 で動かない記法を検知して差し戻す設定
- Merge Request にAIのレビューを投稿する継続的インテグレーションの設定ファイル
- 変更の規模ごとにレビュー観点を切り替える定義
- AIに任せる指摘と人が見る指摘を分けた基準表
- 上記を自社のリポジトリへ展開するときの手順
当日の流れ
2日とも、集合から解散まで [420min](昼休憩を除く)です。
Day1 9月29日(火)
| セッション | 内容 | 時間 |
|---|---|---|
| オリエンテーション | 2日間で越える線を決め、合格条件を3項目に絞って共有します | [30min] |
| ハーネスの現在地 | 運用中の設定を、検証できる記述かどうかの観点で見ます | [90min] |
| 取り込みの検知 | 設定の配置と鮮度、参照ブランチを開始時に確認する仕組みを作ります | [75min] |
| 昼休憩 | — | [60min] |
| 古いバージョンの制約を守らせる | PHP 5.4 と PostgreSQL 9.5 で動かない記法を検知して差し戻します | [90min] |
| テストを足せる形にする | 現在の動きを記録してから構造を変える順序を扱います | [90min] |
| Day1の確認 | 決めた手順を残る形に固定し、Day2までの進め方を共有します | [45min] |
Day2 10月6日(火)
| セッション | 内容 | 時間 |
|---|---|---|
| Day1の振り返り | 1週間の運用で効かなかった設定を持ち寄り、その場で決めます | [30min] |
| 業務知識をAIに渡す | 手順書とスキーマ定義から、確認漏れを指摘させる下地を作ります | [90min] |
| レビューを実装から離す | 実装と同じ文脈でレビューさせない構成を作り、指摘の差を比べます | [75min] |
| 昼休憩 | — | [60min] |
| レビューを仕組みに載せる | Merge Request にAIのコメントを返す設定を組み、1周させます | [90min] |
| 指摘を絞り込む | 変更の規模でレビューの深さを変え、対応しない指摘を決めます | [90min] |
| この先の進め方 | 人が承認する箇所と、次に自動化する範囲の順番を整理します | [45min] |
各日の合計は [420min] です。セッションの区切りで5分から10分の休憩を挟みます。
ツールと役割分担
手元での作業はコマンドライン版のAIツール、変更の共有とレビューは GitLab で行います。
Claude Code
コマンドライン版
- 設定ファイルとスクリプトの作成
- 既存コードの調査
- テストの生成
Codex
コマンドライン版
- 実装したものとは別の文脈でのレビュー
- 指摘の比較
GitLab
演習用にご用意します
- Issue から Merge Request までの流れ
- 継続的インテグレーションからのAIレビュー
事前セットアップ
Day1 の前日までに、次の準備をお願いします。所要はおよそ30分です。
- 1GitLab へのログイン確認お送りするアカウントで開けることを確認してください
- 2コマンドライン版AIツールの動作確認お使いのものが起動し、応答が返ることを確認してください
- 3演習環境の取得配布する手順に沿って、演習用のリポジトリを手元に置いてください
- 4動作確認演習環境が起動し、画面が表示されることを確認してください
演習の進め方
説明を聞く時間より、手を動かす時間を長く取ります。
進み方
各セッションは、最初に10分から15分で狙いと判断の基準を共有し、残りを演習に充てます。演習中は講師が会場を回り、オンラインの方はチャットで質問を受け付けます。区切りごとに手を止めて、出てきた質問にまとめてお答えします。
手が止まったまま時間が過ぎることのないよう、各演習には途中経過の確認ポイントを置いています。そこまで進んでいれば次に進めます。追いつけなかった部分は、このページの手順から後日たどれます。
詰まったとき
エラーの文面をそのままAIに渡してください。原因の切り分けもAIに任せられます。それでも進まないときは、画面をそのまま共有していただければ講師が見ます。オンラインの方は Zoom のチャットに書いてください。
配布物
当日使う一式です。事前セットアップの中でダウンロードします。
FAQ
Claude Code と Codex の両方が必要ですか
どちらか一方で完走できます。両方をお持ちの方は、実装とレビューでツールを分ける形をあわせて試していただきます。片方だけの場合は、レビューを別のセッションに分けて同じ効果を確かめます。
演習で使う環境は、普段の開発環境と同じですか
異なります。演習環境は PHP 8.3 と PostgreSQL 16 で用意します。実環境と同じ古いバージョンで組むと、環境の不具合に演習の時間を取られるためです。ディレクトリの構成は実環境に寄せます。古いバージョンで動くコードをAIに書かせる方法は、Day1 に独立したセッションを設けて扱います。
演習用のリポジトリに、自社のコードを置いてよいですか
置かないでください。演習は配布する題材だけで完結します。実際のコードや業務データは持ち込まずにお進めください。
オンラインから参加します。演習は同じようにできますか
同じ演習に取り組んでいただけます。手元の環境は会場の方と同じものを使います。質問は Zoom のチャットへお願いします。区切りごとにまとめてお答えします。
Day1 と Day2 のあいだに、やっておくことはありますか
Day1 で作った仕組みを、ご自身の担当リポジトリで1度動かしてみてください。Day2 の冒頭で、効かなかった箇所を持ち寄って直します。時間が取れない場合でも Day2 には参加いただけます。
当日参加できません。あとから追えますか
このページに手順と成果物を残します。当日の録画もご覧いただけます。手順だけで再現できるよう、判断の理由もあわせて書きます。
作ったものを社内へ展開してよいですか
研修で作成したものは、貴社内でご利用いただけます。展開の手順は Day2 の最後に扱います。二次利用の条件については別途ご案内します。
